足が短い、ウエストのお肉が気になる……など、ボディラインに関する悩みは人それぞれ。エクササイズに励んで痩せることはできても、骨格を変えたり足を長くしたりすることは現実的には難しいもの。
でも、スタイリングやアイテム選びに工夫をすると、足を長く見せることだってできるんです。今回は「足長見せ」をテーマに、今季おすすめのスタイルアップコーデをご紹介します。
足が短く見える原因とは?
「これかわいい!」と思って買った服を着てみたのに、何だか足が短く見えてバランスが悪い……となると、せっかくウキウキしていたのに残念な気持ちになってしまいますよね。
もしかするとその原因は「着こなし」にあるかもしれません。ここでは、足が短く見えてしまう原因についてご紹介します。“足が短く見えやすいコーデ”はどんなコーデなのかを知り、短足見えを回避しましょう。
ヒップラインがわかるコーデ
年を重ねたり、出産を経たりしてお尻の位置が下がっている人は、ヒップラインがはっきりわかるコーデを避けて。お尻の位置が見える服を着ると、足を短く見せてしまう可能性が高いです。
人はお尻の下からつま先、かかとまでを見て「足の長さ」を判断します。つまり足そのものだけではなく、お尻の位置や上がり具合によっても“見た目の長さ”が大きく変わるのです。
お尻が下がっている人がストレートなタイトスカートやスキニーパンツなどの“お尻の位置が分かりやすいアイテム”を使ったコーデをすると、足を短く見せやすいので要注意です。
足の付け根が見えるコーデ
わたり幅(パンツのももの付け根の幅)が短く足の付け根が見えるパンツを使ったコーデは、足が短く見えてしまう原因になりがち。付け根の位置がはっきり分かることで、股下の実質的な長さが強調されやすくなるからです。わたり幅が短いパンツには、スキニーパンツやレギンスパンツなどが挙げられます。
反対に、ワイドパンツやスカーチョなど、わたり幅が長いタイプのパンツは足の始まる位置が分かりにくく、短さが目立ちにくい傾向にあります。
胴が長く見えるコーデ
ウエスト位置が低く見えるコーデは、胴長に見えてしまって足が短く見える原因になることも。特に、オーバーサイズのトップスの裾を出したスタイリングや、長め丈のトップス(チュニックなど)を着たときは、ウエストラインが低く見えることがあります。
足を長く見せたい人は、トップスをコンパクトにまとめることが重要。トップスの裾をボトムスにINするだけでもかなり印象が変わるほか、トレンドのクロップド丈のトップス、羽織ものなどを上手く使ってみましょう。
切り替えが多いコーデ
足の部分に切り替えが多いコーデは、足を短く見せてしまう場合があります。たとえば「ミモレ丈スカート+素足にソックス+パンプス」などのコーデは、スカート・肌・ソックス・靴という4つの切り替えが生じます。このように切り替えの多いコーデは、ボーダー柄のように視線を分断しやすく、足が短く見えやすいのです。
足を長く見せたい人は、「黒スカート+黒タイツ+黒パンプス」というふうに、下半身の色を統一してすらっと見せるコーデを意識してみましょう。
下半身に視線がいくコーデ
派手な柄のプリントパンツや淡い色のプリーツスカートなどはインパクトがあって可愛いですよね。ただ、下半身に視線を集めやすいアイテムは、足を短く見せてしまう可能性があるので要注意。
下半身に視線を集めやすいアイテムを着たいときは、アクセントになる羽織ものや小物でうまく視線を分散させることが重要。カーディガンを肩掛けにしたり、帽子や大きなアクセサリーをアクセントに使ったりすると下半身だけに視線が集まりにくくなります。 またトップスの裾はINし、ウエスト位置を高くするなどの工夫も試してみましょう。
短足をカバーする着こなしのポイント
ここからは、短足見えを回避するための着こなしのポイントについてご紹介します。短足見えを防ぐには、全身のアイテムのバランスを考えてコーディネートを組むことがとっても大切です。今からご紹介する4つのテクニックは、どれも簡単に試せるテクニックばかり。お手持ちのお洋服で試しにやってみて、ぜひ変化を楽しんでみて下さい。
高めのウエスト位置で足長に見せる
短足見えを回避するうえで一番大事なのが、ウエスト位置を高めに見せる工夫を凝らすこと!
たとえばシンプルなTシャツ・パンツのワンツーコーデも、トップスの裾をINしたり、ハイウエストボトムスに変えたりするだけで足長に見せられるようになります。またIラインのワンピースなどは、ベルトを巻いてウエストマークすると一気に足長に。トレンドの“短めトップス”も、足長効果ばつぐんなのでぜひ取り入れてみて下さい。
お尻や足の付け根が曖昧になるアイテムを選ぶ
足長に見せたい人は、お尻や足の付け根の存在感がわからないようなアイテムを選ぶのもひとつの手です。ボディラインを拾いにくいゆったりワンピースやフレアスカート、ワイドパンツなどを選ぶことで、足が短く見えるのをカバーしてくれます。
また、全体をストンとした“Iラインシルエット”に仕上げるのも効果的。ロング丈カーディガンやシャツワンピース、ロングジレなど、お尻や足の付け根をカバーしてくれるアイテムなら、すっきりきれいに見せられます。
インパクトのあるトップスや羽織もので目線を上に
足の短さをカムフラージュしたいときは、フリル付きのブラウスやポコポコ素材のカットソー、メッシュの羽織ものなど、インパクトのあるトップス・羽織もので目線を上に持ってくるのもおすすめ。ボリュームスリーブブラウスや大きな柄が入ったトップス、ビビッドカラーのトップスなども効果的です。
上半身に視線を集めることで足に対する印象がうまくカバーされるから、短足見えを回避しやすくなります。またお団子ヘアにしたり、帽子やスカーフ、大ぶりアクセなどで顔周りを華やかに演出したりするのもいい方法です。
ボトムスや靴を同系色で統一する
パンツやスカートなどのボトムスからタイツなどのレッグアイテム、靴までを同系色で統一すると、縦長効果が生まれて足を長く見せられます。ダークカラーアイテムを装うことが多い秋冬は、黒、グレー、ブラウンなどのダークカラーのタイツを使って統一感を出してみましょう。
春夏シーズンはタイツを履くと暑いので、甲がクリア素材・シアー素材になっているサンダルなどを選ぶのが◎。足長効果だけでなく抜け感も出ておしゃれに見せられるので、一石二鳥ですよ。
短足をカバーするトップス
凹凸感が美しいペプラムブラウスコーデ
お花柄のふくれジャガード素材を使ったペプラムブラウスは、エレガントな女性らしさと華やかさのある逸品。普段使いはもちろん、オケージョンのお呼ばれスタイルにも対応できます。ボトムスには美脚見えが叶うセンタープレス入りのテーパードパンツを合わせ、ヒールパンプスですらり足長美人に。トップス・ボトムス・小物類をオールブラックで統一することで、洗練された雰囲気に仕上がります。上品さ漂うスタイリングには、ヘアもまとめ髪ですっきりとまとめて。

短足をカバーするパンツ
上下ワントーン+ワンピースで縦長効果を演出
ベイカーテイストがハンサムなワイドパンツは、ストンとしたシルエットやセンタープレスで自然な足長効果を生んでくれる逸品。同色のトップスをINし、ブラックのベルトでウエストの存在感をアピールすることでさらに足を長く見せてくれます。上に羽織ったブリックブラウンのワンピースが縦長効果と着こなしにアクセントを与えてくれて、洒落感たっぷりなコーディネートが完成。足元は黒のサンダルで印象を引き締め、程よいラフさを加えるのがポイント。

短足をカバーするスカート
スリット入りツィードスカートで秋を意識
秋らしさたっぷりのツィードスカートは、ほどよくゆとりがありお尻のラインを拾いにくいシルエットやサイドスリットが大人っぽい。短足見えしにくいうえすっきり見せられるから、カジュアルからきれいめまで幅広いスタイリングが楽しめます。トレンドのスカーフシャツブラウスをスカートINで合わせ、アップヘアで上重心にまとめれば、さらに足長効果がばつぐん。バッグとブーツを黒で統一し、全体をモノトーンでまとめることで、シックな秋コーデに。

短足をカバーするワンピース
シャーリングと秋色カーキがかわいいワンピ
胸元のシャーリングやリボンデザインが目を惹くワンピースは、カーキ色を選ぶことで大人っぽさと秋らしさを感じるスタイリングに。ウエスト位置が高く見えるデザインで自然に足を長く見せてくれるだけでなく、深めのVネックのおかげでデコルテがきれいに見えるのもうれしいポイントです。落ち感のある素材ですらりと見えるのも好印象。足をさらに長く見せたい人は、サンダルやパンプス、ブーツなどヒール付きのシューズを選ぶのがおすすめ。

短足をカバーする人気コーデ
1.リブパンツでスタイルアップ
2.クロップド×ハイウエストで足長効果抜群!
3.Iライン効果ですっきり見せが叶うワントーンコーデ
4.小物で目を引く、スタイルアップ術
5.スカートコーデをすらりと着こなすコツは?
6.Aラインワンピはこう着こなせば問題解決
今回のコラムでは、短足をカバーする着こなしのコツや、足長見えが叶うコーデをたっぷりとご紹介しました。
「足を長く見せたい」というのは多くの女性が持つ願望のひとつ。足を長く見せられれば、上半身の肉付きが同じでも若々しく、すらっとスタイルよく見えます。低身長さんの場合は縦長ラインを意識して足を長く見せることで、身長を高く見せられる効果もあります。ボトムス選びやトップスの丈感の調節のほか、小物使いもぜひ工夫してみて下さいね。